「openSUSE Leap 42.3」の後は「openSUSE Leap 15」に、SUSE Linux Enterpriseと同じバージョン番号へ

 オープンソースのディストリビューション「openSUSE Leap」がバージョン番号を変更する。現在開発中の「openSUSE Leap 42.3」のリリース後、次のバージョン番号は「openSUSE Leap 15」とするという。openSUSE Leapを土台とするSUSE Linux Enterpriseとバージョン番号を合わせるため。

openSUSE Leapは、商用版「SUSE Linux Enterprise(SLE)」の土台となるオープンソースのディストリビューション。これまでの「openSUSE」から「openSUSE Leap」と名称を変え、2015年秋に最初のopenSUSE Leapとしてバージョン42.1を公開した。その後、2016年11月に初のマイナーバージョンアップとしてopenSUSE Leap 42.2が公開されている。なお、openSUSEは、開発版としてローリングリリースを採用するTumbleweedも用意している。

 バージョン番号を15とする理由は、openSUSE Leapを土台とするSLEのバージョン番号と呼応させるため。openSUSE Leapは、SLEのバージョンに30を足したものとしていたが、SUSEが次期SLEを13ではなく15とすることを決定したことを受けて、取締役会とリリースチームはopenSUSE Leapは(SLEの”15”に30を足した)45ではなく、SLEと同じ15にすることにした、と説明している。

 openSUSE Leap 42.3の公開後は、openSUSE Leap 15系としてスタートし、15.0、15.1、15.2とリリースしていく。openSUSE Leap 42系については、少なくとも3年間はマイナーなリリースを予定しているという。

 なお、ユーザーへの影響については、「ディストリビューションにおいて42.xバージョニングを参照しているものは少なく、zypper dubの一部として簡単に処理できる」と説明、アップグレードに大きな影響はないだろうとしている。

openSUSE
https://www.opensuse.org/