「Apache Groovy 2.5」リリース

 Apache Groovy開発チームは5月30日、Java向け動的型付け言語「Apache Groovy 2.5.0」を公開した。

 Apache GroovyはJava仮想マシンで動作する動的型付け言語。Javaと親和性の高いシンタックス、動的/静的機能、パワフルなドメイン固有言語(DSL)などの特徴をもつ。元々はCodehaus上で開発が進んでいたが、2015年よりApache Software Foundation(ASF)の下で開発が進められている。

 Apache Groovy 2.5は、2012年に登場したバージョン2系の最新版。合計で300以上のバグを修正した。

 新しい機能として、マクロのサポートが加わった。Groovyのシンタックスを直接使うもので、AST変換でのコンパイル時メタプログラミング拡張を作成する際に内部のコンパイラを使う必要がなくなるという。

 注釈付きのクラス/メソッド/クロージャなどのパラメーター/フィールドに自動的に「final」キーワードを適用する@AutoFinalなど、新しいAST Transformationが多数加わった。既存のAST Transformationについても、改善が加わった。

 ツール側では、groovyとgroovyConsoleでJUnit 5テストを直接走らせることができるようになるなどの改善が加わった。CliBuilderも強化が加わっている。

 Apache Groovy 2.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。JDKは最小要件がバージョン8以上となっている。

Apache Groovy
http://groovy-lang.org/