Java/Groovyベースのビルドツール「Gradle 1.5」リリース、依存性解決機能の強化や性能改善などが行われる

 Gradle開発チームは3月27日、オープンソースのビルドツール「Gradle 1.5」をリリースした。依存性解決機能などの強化により、性能が大きく改善しているという。

 Gradleは米Gradlewareが中心となって開発するビルドツール。ビルドやテスト、公開、デプロイなどの作業を自動化できる。ビルドルールの記述にはGroovyベースのDSLを使用するのが特徴で、Antの依存性管理やMavenの効率性といった他ビルドツールの長所を取り入れている。ライセンスはApache License 2.0。

 Gradle 1.5は1月末に公開したバージョン1.4以来の最新版となる。主として性能面にフォーカスして機能強化を図った。1.4で導入した依存性解決ルール機能を強化し、バージョンに加えてグループ、名前またはバージョンの変更も可能となった。依存性解決に関するさまざまな問題に対応できるという。

 同じく1.4で加わったconfigure-on-demand運用オプションも強化され、buildSrcのフルサポート、Tooling APIとの互換性などの機能が加わった。JUnitおよびTestNGテスト実行の性能、マルチプロジェクトビルドでの並列実行モードなども強化した。

 プラグインではディストリビューションのバンドルとインストールをサポートする汎用プラグインの導入や、maven-publish、ivy-publish、java-library-distributionなど既存プラグインの強化が行われているほか、新プラグインとしてbuild-dashboardが加わっている。

 Gradle 1.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Gradle
http://www.gradle.org/

米Gradleware
http://gradleware.com/