モバイルアプリ開発フレームワーク「NativeScript 2.0」公開、「AngularJS 2.0」ベータを統合

 JavaScriptとCSSでネイティブのiOSおよびAndroidアプリを構築できるフレームワークの最新版「NativeScript 2.0」が登場した。GoogleのJavaScriptフレームワーク「AngularJS 2.0」ベータ版を統合し、コードを共有できるようになっている。

 NativeScriptはネイティブモバイルアプリ構築のためのプラットフォーム。各プラットフォームのネイティブレンダリングエンジンを使ってUIコンポーネントをレンダリングできるのが特徴で、これによってネイティブに近いパフォーマンスとユーザー体験を実現する。プロジェクトはProgress傘下のTelerikの支援を受けている。ライセンスはApache License 2。

 NativeScript 2.0は、2015年5月に公開した「NativeScript 1.0」に続くメジャーアップデートとなる。バージョン1.7で実験対応したAngularJS 2.0について、ベータ版を統合した。これにより、iOS/AndroidのネイティブアプリとWebアプリの間でコードの共有が可能になる。

 性能も強化し、60fps、高速な読み込み、仮想化スクロール、キャッシュなどをObjective-CおよびJavaアプリやクロスプラットフォームのJavaScriptアプリで利用できるという。Androidアプリの読み込みを高速化する実験的機能も加わった。

 開発チームによると、近い将来以前から計画しているデスクトップ(Microsoft Windows UniversalとApple OS X)のサポートを実現する計画という。中でもWindowsのサポートは最も要求が高いとのことで、さらなる開発リソースを注ぐとしている。

NativeScript
https://www.nativescript.org/