Web Workersベースのバックグラウンド処理が加わった「NativeScript 2.4」が公開
NativeScript開発チームは11月17日、JavaScriptによるクロスプラットフォームのアプリケーション開発ツール「NativeScript 2.4」を公開した。Web Workersベースのバックグラウンド処理など多数の機能が加わった。
NativeScriptはJavaScriptとCSSを使ってAndroidやiOS、WindowsPhone向けのアプリケーション開発を行えるツール。各プラットフォームが提供するネイティブAPIへのアクセスも利用できるほか、npmやCocoaPods、Gradleといったサードパーティのプラグインも直接NativeScriptプロジェクトから利用できる。ライセンスはApache License 2.0。
NativeScript 2.4は、8月に公開されたバージョン2.2に続く最新版となる。要求が多かったというバックグラウンドスレッドでコードを実行する機能を導入した。Web Workersの仕様をベースとしており、60fpsを常時提供できるという。
また、新たにコアチームが作成した30種以上のコードサンプルが加わった。共通のモバイル画面や機能に対応するもので、そのまますぐに利用できる。開発者の生産性を改善できるとしている。
事前設定済みのCSSクラスを使って優れたユーザー体験を提供できるというデフォルトのCSSテーマも用意した。CSS記述言語であるSASSを利用して実装されており、色やルック&フィールの修正も容易にできるという。CSSについてはボーダーのサポートも拡大し、様々なボーダーを利用できるようになった。
11月初めに公開されたばかりのAngular 2.2や、Node 6 LTS(Node.js v6.9.0)など、NativeScriptで利用するコンポーネントもアップデートされている。また、ECMAScript 2015(ES6)とES7にも対応した。FlexBox実装も強化し、AndroidやWeb開発者は使い慣れたFlexレイアウトを使うことができる。
開発チームは最新版のリリースと同時に、360以上のプラグインが公開されるなどコミュニティが着実に成長していることにも触れている。
NativeScript
https://www.nativescript.org/