Qt 5.9 LTSの最新版「Qt 5.9.3」がリリース
Qt開発チームは11月22日、さまざまなプラットフォームに対応するアプリケーションフレームワーク最新版「Qt 5.9.3」を公開した。
Qt 5.9.3は、5月に公開されたQt 5.9系の最新のポイントリリース。Qt 5.9系はリリースから3年間のサポートを提供する長期サポート(LTS)となっている。
10月に公開したQt 5.9.2以来発見されたバグの修正と性能の改善が中心となり、新機能はない。100以上のバグが修正され、合計で500以上の変更が加わった。
QtCoreでアプリケーションのクラッシュにつながるQFileSystemWatcherのバグなど多数のバグが修正され、QtGui、QtNetworkなど多数のモジュールで修正が加わった。QML、Qt Quickなどについても安定性を強化した。
セキュリティ関連では、Qt for Androidにおける2件のバグが修正された。共に悪用されるとQt for Androidベースのアプリケーションを乗っ取れるというもので、JPCERTコーディネーションセンターによって報告されたものだという。
開発チームによると5.9系ではリリースを頻繁に行う予定で、次期5.9.4は2018年1月に公開予定という。
The Qt Company
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