軽量のQtデスクトップ環境「LXQt 0.12」リリース
Qtベースの軽量デスクトップ環境「LXQt」開発チームは10月21日、最新版となる「LXQt 0.12.0」を公開した。HiDPIのサポート強化などが特徴となる。
LXQt(Lightweight Qt Desktop Environment)はC/C++で実装されたデスクトップ環境。元々は「LXDE-Qt」と「Razor-qt」といったQtベースデスクトップ環境のマージを目指してスタートしたプロジェクトで、モダンなルック&フィールを持つ伝統的なデスクトップにフォーカスしている。Fedoraなど多くのディストリビューションで利用可能で、チームは現在正式版となる1.0に向けて作業を続けている。
LXQt 0.12は2016年9月に公開されたバージョン0.11に続く最新版。QtのQt::AA_UseHighDpiPixmapsを利用することでHiDPI画面のサポートを強化した。
ファイルを開く・保存するためのダイアログが新しくなり、ファイルマネージャーおよびデスクトップアイコンマネージャーの「pcmanfm-qt」が提供する機能を利用するようになった。KDEのXDEアイコンテーマ拡張である「FollowsColorScheme」のアイコンテーマもサポートした。シャットダウンと再起動のセッション終了の改善も行われた。
コードの最適化を進め、堅牢性を強化した。バージョンを示す変数(LXQT_CONFIG_PATCH_VERSION)を全パッケージで利用することでliblxqtだけでなくcliで各パッケージの現在のバージョンを表示できるようになり、ポイントリリースも可能になった。また「lxqt-common」コンポーネントに含まれていたファイルは各コンポーネントが所属するリポジトリに移行され、あわせて全デフォルトテーマを含む「lxqt-themes」コンポーネントが導入された。
LXQt
http://lxqt.org/