米Facebook、JavaScriptパッケージマネージャ「Yarn」をオープンソースで公開

 米Facebookは10月11日、JavaScript向けのパッケージマネージャ「Yarn」をオープンソースで公開した。Googleなどと協力して開発したもので、npmクライアントの信頼性、速度などの問題を解決するとしている。

 JavaScript向けのパッケージマネジャーとしては「npm」がすでに広く使われている。npmレジストリには30万件以上のパッケージが公開されており、Facebookも以前はnpmを利用していたそうだ。しかしコードベースと開発者の増加により一貫性、セキュリティ、性能などで課題を感じ、最終的にYarnの開発に至ったとしている。

 Yarnはnpmレジストリとの互換性を維持しつつ、npmクライアントやその他のパッケージマネージャーの既存のワークフローを置き換えるものとして、Exponent、Google、Tildeなどの協力を受けて開発した。高速、信頼性、セキュリティなどを特徴とする。

 Yarnではnpmレジストリへのアクセスができると同時に高速にパッケージをダウンロードできため、さまざまなマシンを利用したり安全なオフライン環境にあっても一貫性のある依存性管理ができるという。キャッシュ機構によりすでにローカルにダウンロードされたことのあるパッケージの再ダウンロードを抑止できるほか、より強固な依存性管理機構も備えているという。

 YarnはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスは2条項BSDライセンス。

Yarn
https://github.com/yarnpkg/yarn