米Facebook、Reactの開発/利用環境を容易に構築できる「Create React App」を発表

 米Facebookは7月22日、ビルド環境「Create React App」を発表した。複雑な設定作業なしに同社のJavaScriptライブラリ「React」を利用でき、簡単に単一ページのアプリケーションを構築できるという。

 Reactはユーザーインターフェイス構築のためのJavaScriptライブラリ。iOS、Android、Windows 10といった主要なプラットフォームに対応し、ネイティブアプリケーションを構築できる。Create React Appは、Reactを利用してインタラクティブなユーザーインターフェイスを構築するためのモダンなビルド環境を提供するもので、開発と運用のための複雑な設定なしにReactを利用した開発が行えるという。

 JavaScript向けのモジュールバンドラー「Webpack」、コンパイラ「Babel」、構文チェック「ESLint」などを含み、これらをすぐに利用でき依存性も1つに集約できる。JSXやECMAScript 6(ES6)といった言語がサポートされ、また開発用サーバーも含まれている。

 JavaScriptから直接イメージファイルやCSSのインポートが可能であり、CSSの接頭語自動付与などの機能も備える。いつでもカスタム設定に移行可能で、単一のコマンドを走らせるだけですべての設定とビルド依存性を動かすことができるという。

 Create React Appには現在、CSSモジュール、サーバーレンダリング、テストなどの高度な機能のサポートはないが、これについてFacebookは設定不要という特徴を優先させての判断と説明している。

Create React App
https://github.com/facebookincubator/create-react-app