米GitHub、Node.jsベースのアプリケーションフレームワーク「Electron 1.0」を公開

 米GitHubは5月11日、Node.jsベースのクロスプラットフォーム対応デスクトップアプリケーション開発フレームワーク「Electron 1.0」をリリースした。

 ElectronはHTML、CSS、JavaScriptを使ってデスクトップアプリケーションを構築できるフレームワーク。JavaScriptの実行エンジンにはNode.jsを、GUI環境としてChromiumを採用している。GitHubが開発・提供するコードエディタ「Atom」から生まれたプロジェクトで、2015年4月にAtom Shellとして開発していたランタイムを「Electron」と改名してスタートした。開発チームによるとダウンロードは120万回を数え、メール、チャット、Gitアプリ、SQL解析ツールなどさまざまなアプリケーションが開発されているという。

 1.0ではAPIの安定性と使い勝手を強化した。Electron APIの使い方を簡単に学べる「Electron API Demos」というアプリも提供する。

 Electronアプリのデバッグを支援する拡張「Devton」も加わった。Chrome Developer Toolsの拡張で、内外のライブラリへの依存性を視覚化したり、IPCメッセージのやり取りをモニタリングするなどの機能を利用して、アプリケーションの分析やデバッグ、トラブルシューティングなどを行える。

 Electronアプリ向けテストフレームワークSpectronの最新版「Spectron 3.0」もリリースした。ChromeDriverとWebDriverIOをベースとし、ページナビゲーション、ユーザーインプット、JavaScript実行のAPIを持つ。Electron APIを完全にサポートし、テストを迅速に作成できるという。

 ElectronはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。

Electron
http://electron.atom.io/