JavaScriptフレームワーク「Meteor 1.3」がリリース
JavaScriptフレームワークMeteor開発チームは3月28日、最新版となる「Meteor 1.3」を公開した。npmによるパッケージインストールやECMAScript2015(ES2015)のサポート、テスト機能の統合などが加わっている。
MeteorはJavaScriptアプリケーション開発のフレームワーク。Webアプリケーションやモバイル(iOSとAndroid)向けアプリケーションをJavaScriptで作成できるのが特徴。クラウドプラットフォーム「Galaxy」を利用した実装や拡張、モニタリングもサポートされている。
Meteor 1.3は2015年12月に公開されたバージョン1.2に続くものとなる。運用環境におけるアプリケーションの管理と拡張、Meteorコードのテストにフォーカスした機能強化が加わった。要望が多かったというテストについては、ユニットテストと統合テストの両モードに対応した。
モバイル向けではApache Cordova向けレイヤを書き直し、新たに堅牢なiOS/Androidラッパーを導入した。JavaScriptアプリケーションコードの欠陥を検出して処理するもので、アプリケーションの再インストールなしに欠陥のあるコードをホットコードプッシュから復旧できるという。ホットコードプッシュシステムそのものも高速化し、インクリメンタルなアップデート機構を導入した。Apache Cordovaは最新の6.0/Cordova iOS 4.1.0/Cordova Android 5.1.1にアップグレードした。
また、iOSのWKWebViewに対応、アプリケーションの性能とフレームレートを改善するという。
Livedataシステムでクエリをサポートし、大規模なアプリに拡張できるようにした。また、AngularとReactとの統合を強化し、フルスタックのアプリを容易に構築できるようにした。
プラットフォーム関連では、ECMAScript2015(ES2015)のimportとexportシンタックスがサポートされした。また、npm経由でパッケージをインストールできる機能も導入されている。将来的に一部のコアパッケージをnpmに移動させ、Atomosphereでのラッピングパッケージ作成を不要にできるとしている。
開発チームはまた、初となる「Meteor Guide」も同時に公開した。Meteorアプリ開発のベストプラクティスを盛り込んだ開発ガイドとしている。
Meteor
https://www.meteor.com/