Canonicalが「Ubuntu on Windows」を発表、Windows 10上にUbuntuのユーザー空間を提供

　「Ubuntu」を開発する英Canonicalは3月30日、Windows上で動作するUbuntuユーザー空間を提供するプロジェクト「Ubuntu on Windows」を発表した。UbuntuのbashシェルをWindows 10上で直接実行でき、さまざまなコマンドラインツールも利用できるという。

　米Microsoftが同日より米サンフランシスコで開催するイベント「Build 2016」で発表した。Canonicalの開発者によると、数ヶ月前から「機密プロジェクト」として両社が進めてきたもので、Windows 10のcmd.exe（コマンドプロンプト）からWindows上で動作するUbuntuのユーザー空間にアクセスできるという。

　bashのほか、aptやssh、rsync、find、grep、awk、sed、sortといったコマンドも提供され、Ubuntuが用意するバイナリパッケージも利用できるとのことだ。

　Canonicalによると、仮想マシンやコンテナなどを利用せず、エミュレーターでもないとのこと。LinuxのシステムコールをWindow OSのシステムコールにリアルタイムで変換するMicrosoftが開発した技術を利用していると説明している。

英Canonical
http://www.canonical.com/