スマートフォンをデスクトップコンピュータとして利用できるAndroidベースOS「Maru」

 スマートフォン上で動くデスクトップシステムを開発するオープンソースプロジェクト「Maru」が立ち上がった。Maruをインストールしたスマートフォンにキーボードなどを装着することで、デスクトップコンピュータとして利用できる。

 MaruはAndroid 5.0(Lollipop)をベースとしたOS開発プロジェクト。完全なデスクトップコンピュータとして利用できるスマートフォンOSを目指すもので、スマートフォンにモニタやキーボード、マウスを接続することでデスクトップPCのように使用できるという。デスクトップ環境はDebianをベースとし、外部のモニタをBluetoothあるいはHDMIで接続すると自動的にデスクトップが利用できるようになるという。

 また、スマートフォン本体のディスプレイとデスクトップ環境は独立して動くため、モニタに接続してデスクトップとして利用している最中でも電話を受けるなどの操作が可能。スマートフォンに接続したSDカードやネットワーク接続などはデスクトップ側と本体側で共有される。単体では完全にスマートフォンとして機能し、余分なソフトウェアをそぎ落としているために軽快に動くという。

 Maruは個人開発者Preetam D’Souza氏が2013年にスタートしたプロジェクトで、2月11日にオープンソースプロジェクトとすることを発表した。その一週間前にMaruを発表したところ、オープンソースコミュニティからたくさんの反響があり、支援したいというメールが届いたことなどからオープンソースプロジェクトにすることを決意したと記している。

 現在Nexus 5向けのベータ版がリリースされており、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Maru
http://maruos.com/