「Rust 1.6」リリース、コアライブラリ「libcore」が安定版に

 MozillaのRust開発チームは1月21日、プログラミング言語Rustの最新版「Rust 1.6」を公開した。libcoreコアライブラリが安定版となり、組み込み開発などを促進できるとしている。

 RustはMozillaが開発する安全性、速度、並列性にフォーカスしたプログラミング言語。MIT Licenseでリリースされている。

 Rust 1.6は、2015年12月にリリースした「Rust 1.5」に続く最新版となる。大きな変更点として、libcoreが安定扱いとなった点が挙げられている。Rustは小規模なコアライブラリであるlibcoreと標準ライブラリを含むlibstdの2層構造を持ち、libcoreは完全にプラットフォーム中立型で、メモリ割当、I/O、並列性などを備えるlibstdの土台となっている。組み込みなど一部のアプリケーションやOSを作成する際はlibstdの利用を避け、libcoreのみを用いることがあるという。

 libcoreが安定扱いとなることで、こういったソフトウェアの作成をRustで行えるようになるとしている。まだ作業は残っているとしながらも、libcoreを中心としたライブラリエコシステムの発展に期待を寄せている。

 Rust 1.6ではこのほか、drain、Fromなど約30のライブラリ機能が安定扱いとなった。またパッケージマネージャ「Cargo」関連では、Rust向けパッケージ(クレート)をホスティングするCrates.ioで、クレートの非推奨の記述にワイルドカードが使えなくなった。今後はsemverを利用して関連するバージョンの範囲を特定する必要があるという。

 このほか、約1100件の修正などが加えられているという。

Rust
https://www.rust-lang.org/