Mozilla、プログラミング言語「Rust 1.5」リリース

 Mozillaでプログラミング言語「Rust」を開発する開発チームは12月10日、最新安定版となる「Rust 1.5」を公開した。パッケージマネージャー「Cargo」に「install」サブコマンドが導入され、Rustアプリケーションの配布が容易になっている。

 RustはMozillaが開発するプログラミング言語。高速、安全性、並列などの特徴を持ち、パターンマッチング、型推論、ミニマルなランタイム、トレイトベースのジェネリクスなどを備える。ライセンスはMIT License。

 Rust 1.5は10月末に公開されたRust 1.4に続く最新版となる。最大の変更点は、新しいサブコマンドcargo installの導入。Cargoアプリケーションパッケージをローカルにインストールするためのもので、Rustアプリケーションを簡単に配布できるようになる。

 すでにコミュニティ内では、開発中のRust向けコードフォーマットツールrustfmtなどのアプリケーションのインストールに「cargo install」コマンドが利用されているという。また、Cargo向けの新しいサブコマンドのインストールにも利用できるという。そのほかCargo向けの新しいサブコマンドとして、「check」、「edit」、「graph」、「watch」などが導入された。

 このほかライブラリAPIの安定性も強化した。性能関連ではコンパイル時間を強化し、メタデータの容量を20%削減するなどの強化も加わっている。amd64/NetBSDの初期サポートも加わった。

Rust
https://www.rust-lang.org/