「Microsoft Edge」初期対応が加わったJavaScriptフレームワーク「Qooxdoo 5.0」
JavaScriptフレームワーク「Qooxdoo」開発チームは6月15日、最新版となる「Qooxdoo 5.0」リリースを発表した。米Microsoftの次期ブラウザ「Edge」にプレビュー対応するなどの強化が加わった。
Qooxdooは「Website」、「Mobile」、「Desktop」、「Server」という4つのコンポーネントを持つ点が特徴のJavaScriptフレームワーク。独1&1 Internetの支援を受けて開発されている。それぞれに共通のコアコンポーネントによるオブジェクト指向プログラミングモデルを利用することで、少ない手間で複数の異なるプラットフォームに向けたアプリケーションを開発できる。アプリ構築やデバッグ、テストなどのツールも提供される。ライセンスはLGPLとEPL(Eclipse Public License)のデュアルライセンス。
Qooxdoo 5.0は2014年6月に公開されたバージョン4.0に続く最新版。Websiteでは、軽量で統合されたローレベルコンポーネントの構築向けとしてqx.Websiteを導入した。DOMセレクタエンジンSizzle、BOM、HTML抽出レイヤなどを持ち、グラフィカルな要素を加えたくない場面に適しているという。要求が多かったCarouselウィジェットが加わったほか、複数のウィジェットを一度に操作するのを容易にするwrapperが加わった。
Microsoftが次期「Windows 10」で導入する新しいWebブラウザ「Microsoft Edge」(開発コード「Spartan」)の初期サポートも加わった。
Mobileでは、土台のイベントレイヤの安定性を強化し、Slider、NumberFieldなどのqx.Mobileのウィジェットも改善した。DesktopでもSVG画像を直接読み込めるようになるなどの強化が加わっている。
Qooxdoo 5.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Qooxdoo
http://qooxdoo.org/