SUSEの親会社AttachmateがMicro Focusと合併、合併後もopenSUSEプロジェクトの位置付けは変わらず

 LinuxディストリビューションSUSEの母体となっている米The Attachmate Groupと英Micro Focusが合併する計画を発表した。合体によりインフラソフトウェア企業を目指すというもので、openSUSEとして展開してきたオープンソース活動についてどのような影響があるのか、SUSEがコミュニティに説明している。

 9月15日に発表されたAttachmate GroupとMicro Focusの取引は、約12億ドルでMicro FocusがAttachmateを買収するというもの。Micro FocusはCOBOL開発、メインフレームのモダン化などの技術を手がける技術企業で、合体によりLinux OS、Novell、NetIQを取得し、インフラソフトウェアベンダーを目指すとしている。

 ドイツで誕生したSUSEは2004年にNovellにより買収、その後2010年にAttachmateがNovellを買収し、独立した事業部として展開してきた。

 今回の親会社の合体について9月17日、SUSEのRichard Brown氏がコミュニティに対しメーリングリストとブログで説明を行った。それによると、オープンソースへのコミットは変わらず、openSUSEへの資金と支援の提供もこれまで通り継続するという。事業構造も変更なく、これまで通りに継続するとのことで、大きな変化はないようだ。一方で、親会社の合併により土台がさらに強化されることでSUSE、それにオープンソース形式での技術開発への投資が継続されるだろうとの見通しも示している。

SUSE
https://www.suse.com/