Seam3とMyFaces CODIが合体した「Apache DeltaSpike 1.0」がリリース
Javaにおいてコンテキストや依存性の定義に使われるJava CDI(Contexts and Dependency Injection)を集めた「Apache DeltaSpike」の開発チームは6月18日、「Apache DeltaSpike 1.0」をリリースした。移植性の高いJava CDI拡張を集めたjarファイルコレクションで、Java開発者はこれを利用してJava EE 6アプリケーションを開発できる。
Apache DeltaSpikeは、Javaアプリケーション開発者向けのJava CDI拡張集。開発チームはCDI拡張であって、CDIコンテナではない点を強調している。Java EE 5以上と互換性のあるCDI拡張のApache MyFaces CODI、WebアプリケーションフレームワークのJBoss Seam3が合体したプロジェクトとなる。高い移植性を特徴とし、Apache OpenWebBeans、JBoss Weld、およびApache Tomcat、Oracle GlassFish 3.1/4以上などのオープンソースおよび商用のJava EEサーバーのCDI実装上で検証済み。Apache Mavenとの併用も可能。
2011年末にIncubatorとしてApache Software Foundationでプロジェクトが立ち上がり、2013年にトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格した。今回は8回目のリリースとなり、JavaServer Faces(JSF)の実装であるMyFaces Core 2.2とのオプション統合、CDI Beansのモック対応などが加わった。スケジューラーにCdiAwareJobFactoryを導入、JPAモジュールとして@Transactional#readOnlyが加わった。
DTOマッピング、ShrinkWrapArchiveUtilでランダムな名称でのjarファイル作成、ViewConfigPathValidatorのレガシーサポートなど既存機能も強化した。
Apache DeltaSpikeはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache DeltaSpike
http://deltaspike.apache.org/