米Typesafe、Java 8に対応した「Play Framework 2.3」をリリース

 米Typesafeは6月2日、Java/Scala向けアプリケーション開発フレームワーク最新版「Play Framework 2.3」をリリースした。Java 8のサポートなど多数の新機能が導入されている。

 Play FrameworkはJavaおよびScalaに対応するWebアプリケーション開発フレームワーク。生産性向上にフォーカスし、CPU、メモリなどのリソースを最小限に抑えた、高性能で拡張性に優れたモダンなアプリケーションを開発できるという。

 Play Framework 2.3ではクライアント側のツールを強化、ビルドツール「sbt」のWeb向けプラグインである「sbt-web」が導入された。クライアントサイドのアセット処理ではエンジンとしてRhinoもしくはNodeを選択できるようになり、LESS、CoffeeScript、RequireJSといったツールの性能を改善するという。sbt-webはパイプラインおよび拡張の開発でも利用でき、テストツール「mocha」を利用したJavaScriptコードのテストなど、新しい可能性をもたらす技術としている。sbtはバージョン0.13.5を採用、自動プラグインが加わった。

 また、新規プロジェクト作成で利用できるテンプレートが増えるほか、Webユーザーインターフェイス(UI)も利用できるようになったという。コード作成からテストまでWeb UIで行えるという。「play」コマンドは「activator」コマンドに変更されている。

 新たにJava 8への対応も加わっている。Java 6、Java 7も引き続き利用できる。性能も改善されており、前バージョンの2.2と比較するとシンプルなJavaアクションは最大90%高速化が図れるという。Scalaはバージョン2.11にアップグレードした。2.10と2.11も利用できる。

 Play WSクライアントライブラリはリファクタリングされ、Play以外でも利用できるようになった。データアクセスレイヤのAnormも強化し、文字列に式を組み込むString interpolationによりSQLステートメントの作成が容易になった。クエリ結果ではデータのほか、実行コンテキストも返すようになるなどの機能が加わった。

 サーバー側でカスタムのSSLEngineを利用できるようになった。クライアント認証などのようにカスタマイズが必要な際に便利な機能だという。

 PlayはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Play Framework
http://www.playframework.com/download