米Red Hat、Java EE 6のWeb Profileに準拠したJBoss Application Server 7を発表
米Red Hatは7月12日(米国時間)、オープンソースのJavaアプリケーションサーバー最新版「JBoss Application Server 7(JBoss AS 7)」を発表した。Java EE 6のWeb Profileに準拠、性能や機能面などで多数の強化が図られている。
最新版では、Java EE 6で導入されたWeb Profileに正式対応した。Web ProfileはWebアプリケーションの開発と実装に必要な仕様を集めたサブセット。前バージョンでも仕様の実装は行われていたが、最新版では米Oracleによる正式な認定を受けている。
また、Java Context and Dependency Injection(CDI)に対応、タイプセーフの依存性とコンテキスト注入により、コードの作成、テスト、メンテナンスが容易になるという。テストツールのArquillianではテスト主導の開発サポートを強化した。そのほか、最適化されたモジュラーサービスコンテナや新たなドメインモデルにより、小型デバイスから大規模でミッションクリティカルなクラスタまで対応できるスケーラビリティを備えているという。
メモリの使用や性能も改善、マルチコアプロセッサを活用することで、起動時間を最大で10倍高速化できるという。
JBoss ASは商用版「JBoss Enterprise Application Platform」のベースにもなる。JBoss 7は今後6ヶ月間のテスト期間を得た後、2012年初めにJBoss 7をベースとした「JBoss Enterprise Application Platform 6」を提供する予定だ。
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