米Microsoft、JavaScript向けのアプリケーションフレームワーク「WinJS」をオープンソース化

 米Microsoftは4月3日、JavaScriptライブラリ「Windows Library for JavaScript(WinJS)」をオープンソースで公開した。元々は「Windows 8」向けに用意したもので、開発者はHTML/CSS/JavaScriptを利用してWebや非Windowsデバイス向けにもWindows風の見栄えを持つアプリケーションを開発できるという。

 Windows Library for JavaScript(WinJS)はMicrosoftがWindows 8に向けて作成したライブラリで、Windows Storeアプリを容易にすることを目的に開発された。開発者はHTML、CSS、JavaScriptといったWeb技術を利用しつつ、ネイティブ並みの体験を提供するWindows Runtimeアプリを開発できるという。

 ページ制御、データバンディングなどの機能のほか、UI機能として仮想コレクション、ListView、FlipView、Semantic Zoom、アニメーションといった高度な機能も備える。最新版のバージョン2.0では新しいユーザー体験パターン、性能の最適化などの機能が加わっている。すでにSkype、Songza、Seattle Sounders FCなどのWindows Storeアプリで採用されているという。

 当初はネイティブのWindowsアプリにフォーカスしていたが、「Xbox One」などほかのプラットフォームへの拡大も図ってきた。今後もWebブラウザやさまざまなデバイスへの対応により、クロスプラットフォーム対応も進めていくという。Web開発者は高度な制御機能とインフラを活用でき、既存のWinJS開発者はWindowsにとどまらず、Firefox、Google Chrome、AndroidなどWebや非Windowsデバイスでもアプリを提供できるようになるといったメリットが示されている。

 今後Microsoft Open Technologies(MS Open Tech)の下でオープンソースプロジェクトとして開発を進めていく。ライセンスはApache License 2.0。

Windows Library for JavaScript
https://github.com/winjs/winjs/

Microsoft Open Technologies(MS Open Tech)
http://msopentech.com/