米FacebookやGoogle、Twitterなどが独自のMySQL拡張「Web Scale SQL」を開発へ

 米Facebookは3月27日、米Google、米LinkedIn、米Twitterと「Web Scale SQL」プロジェクトを立ち上げたことを発表した。大規模環境での運用に向けてMySQLの拡張性と性能を強化するというプロジェクトで、「MySQL 5.6」をベースとした初回バージョンも公開した。

 Web Scale SQLはFacebook、Google、Twitter、LinkedInのMySQL開発者が立ち上げたプロジェクト。4社はオープンソースのデータベースであるMySQLを使用して大規模なシステム向けの拡張性と性能を実現したいという共通の課題を抱えており、協業に至った模様。中でもFacebookは12億3000万人のユーザーを抱えており、世界最大規模のMySQL環境を運用しているという。オープンソースプロジェクトとすることで、スケール主導のMySQLコミュニティとのコラボレーションを進めていく。具体的には、MySQL 5.6が含む機能を効果的に活用するための知識共有、大規模環境での実装に特有の機能の開発と追加などを挙げている。

 同時に、プロジェクトによって拡張が加えられたMySQLである「Web Scale SQL」もリリースされた。アップストリームのMySQLコードに4社のMySQL開発者がコードを加えカスタマイズしたもので、今回公開されたWeb Scale SQL 5.6では、変更提案に対してMySQLビルトインのテストシステムmtrを動かして結果を公開する自動フレームワークを加えたほか、テストの失敗や不要なコンフリクトを回避するためにMySQLのテストや既存コードに変更を加えた。新たにストレステストも導入されている。性能面では、バッファプールのフラッシュ改善、一部クエリの最適化、NUMAインターリーブポリシーのサポートなどを加えた。

 今後は、非同期MySQLクライアントの追加、リードアヘッド機構の追加などを予定しているという。MySQL 5.6コミュニティ版ベースの「Web Scale SQL 5.6」はプロジェクトのWebサイトから入手できる。ライセンスはGPLv2。

Web Scale SQL
http://webscalesql.org/