MySQL向けのデータベース開発支援ツール「MySQL Workbench 6.0」リリース

 米Oracleは8月12日(米国時間)、MySQLデータベース向けのGUIツール「MySQL Workbench 6.0」をリリースした。GUIを一新し、開発や管理を容易にする新機能も加わっている。オープンソース版のCommunity Editionを同社Webサイトより入手できる。

 MySQL WorkbenchはMySQLデータベースのデータモデリングやSQL開発支援などの機能を持つツールで、データベースの開発、設計、管理を容易にする。Community EditionはGPLでリリースされており、有償版のEnterprise EditionはMySQL Enterprise Editionに含まれている。

 MySQL Workbench 6.0は最新の一般公開(GA)リリース版となる。GUIを一新するとともに新しいホーム画面を導入、管理や開発などの作業を効率化できるという。

 新機能としては、クエリ結果を縦に表示するモードが加わった。列/値のペアリストとして表示できるため、列は少ないが多数の行が生成されるようなクエリに適しているという。また、スキーマ監視「Schema Inspector」も導入された。スキーマに含まれる全オブジェクトの詳細表示や、ANALYZEおよびOPTIMIZE TABLEなどのテーブル管理機能にもアクセスできる。

 外部キーの参照行を削除するためのDELETE文の作成を自動化するジェネレータや、任意の数のテーブルに対し、スキーマ内の指定したパターンに一致する行を対象にテキスト検索を行う「Table Data Search」機能なども追加されている。

 サーバーの状況を表示する「Server Status」も改善されており、状況と設定の概要を表示するクイックサマリ機能が加わった。また、「Visual Entity-Relationship Model Synchronization」では、ライブスキーマによりスキーマ管理を改善するという。

MySQL Workbench
http://www.mysql.com/products/workbench/

米Oracle
http://www.oracle.com/