Firefox 20が公開される。プライベートブラウジング機能の改良やダウンロードUIの改善といった新機能を搭載
Mozillaは4月2日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox 20」をリリースした。ウインドウ単位でのプライベートブラウジング機能や、プラグインがフリーズした際にプラグインのみを終了させる機能、新しいファイルダウンロードUIといった新機能が追加されている。
Firefox 20は2月中旬に公開されたバージョン19以来のメジャーアップデート版。本バージョンでの強化点としては、まず履歴やログイン情報などを残さずにWeb閲覧を行える「プライベートブラウジング」機能をウインドウ毎に有効化できるようになった点が挙げられる。これまではプライベートブラウジングを有効にした場合すべてのウィンドウについて影響していたが、これにより利用中のウィンドウを閉じずに別ウインドウでプライベートブラウジングを利用できる。
ダウンロードマネージャも新しくなり、ツールバーでダウンロード中のファイルを管理できるようになった。プラグイン関連の安定性も強化され、プラグインの応答がない場合にプラグインだけを終了させることができるようになっている。セキュリティ関連のバグも修正されたほか、ページ読み込みなどのパフォーマンスも強化されている。
開発者に影響のある変更点としては、JavaScriptの次期標準仕様であるECMAScript 6(開発コード「Harmony」、通称「ES.next」)対応がより進められている点がある。具体的な例としては、WeakMap#clearメソッドやMath.imulメソッドなどの実装が紹介されている。そのほか、WebRTCのgetUserMediaメソッドの実装やcanvasタグでのBlend Modesサポート、audioタグおよびvideoタグの改善といった多くの変更も加えられている。新しいJavaScriptプロファイラも導入されている。
同時にリリースされたAndroid版(Firefox for Android)でも同様にプライベートブラウジング機能が強化されたほか、ホーム画面のショートカットカスタマイズが可能となっている。ARM v6サポートも追加された。
Firefox 20はMozillaのWebサイトよりダウンロードできる。
Firefox
http://www.mozilla.jp/firefox/
Firefox for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.mozilla.firefox
Mozilla
http://www.mozilla.org/