PDFビューアを統合した「Firefox 19」がリリース、Android版はテーマをサポート

 Mozillaは2月19日、Firefoxの最新版「Firefox 19」を公開した。PDFビューアが新たに追加されたほか、起動速度の向上やHTML5のCSSサポート向上などが行われている。

 Firefox 19は1月前半に公開されたバージョン18から6週間ぶりにリリースされた最新版。Firefoxはバージョン6より6週間ごとの新版リリースを行っている。

 Firefox 19では、新たにPDFビューアが内蔵され、別途プラグインを導入せずにWebブラウザ内でPDFの閲覧が可能になっている。このPDFビューアはHTML5ベースのPDFレンダラである「PDF.js」を使って実装されているという。この機能はデフォルトで有効になっているが、オプションで設定を変更できるという。

 改良点としては起動の高速化や、WebGLで特定の処理によってページの描画が不完全になる問題の修正、-privateオプションでのメッセージ表示の不具合や高解像度モードでのプラグイン描画における不具合の修正などが挙げられる。canvas.Blob()でのCanvas要素内画像の出力やCSSの@pageサポート、Viewport-percentage lengthsの実装、text-transformでのfull-widthサポートなども追加されている。

 Android版では、テーマをサポートし、外見をカスタマイズできるようになった。繁体字と簡体字のサポート、CPU動作要件の600MHzへの引き下げなども行われている。Mozillaによると、Firefox for Androidが利用できる端末は現時点で1500万台あるという。

 Firefox 19はWindowsおよびMac OS X、Linux、Android版が公開されており、MozillaのWebサイトより入手できる。また、Android版はGoogle Playよりダウンロードできる。

Firefox
http://www.mozilla.jp/firefox/

Mozilla
http://www.mozilla.org/

Firefox for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.mozilla.firefox