Social APIを搭載した「Firefox 17」が公開、Facebook Messengerをサイドバーで表示

 Mozillaは11月20日、Firefoxの最新版「Firefox 17」をリリースした。SNSとの連携を実現するSocial APIや、Click to Play機能などが特徴となる。前日には、Android向けのFirefoxの最新版「Firefox for Android 17」も公開されている。

 Firefox 17での新機能としては、ソーシャルネットワークサービス(SNS)との連携を実現する「Social API」の実装が挙げられる。Social APIを利用することで、各種SNSと連携し、取得した情報をサイドバーに表示することができる。Firefox 17ではまずFacebookとの連携をサポート、サイドバーからFacebookのニュースフィードやチャット機能、通知などにアクセスできる。なお、この機能を利用するにはFirefox 17のインストール後、Facebookの「Firefox用メッセーンジャー」ページから設定を行う必要がある。今後はFacebook以外にもサービスを拡大するほか、機能も拡充していくという。

 脆弱性があるプラグインやバージョンの古いプラグインについて、ユーザーが明示的にそれを利用するコンテンツをクリックするまでロードしない「Click to Play機能」も有効となった。この機能はFirefox 14ですでに実装されているが、Firefox 17ではデフォルトで有効となっている。そのほかHTML5で定義されているiframeのsandbox属性サポートや、SVGのFillPaintおよびStrokePaint機能のサポート、性能の改善やバグの修正も行われている。

 また、19日にリリースされたFirefox for Androidでは、従来サポートされていたARM v7に加え、ARM v6もサポートする(最小要件は800MHz動作のプロセッサおよび512MBのRAM)。これにより「Samsung Galaxy Ace」や「HTC Status」、「HTC ChaCha」、「Motorola Fire XT」、「LG Optimus Q」といったスマートフォンでFirefox for Androidが動作するという。Mozillaによると、現在利用されている5億台のAndroidスマートフォンのうち約半分がARM v6ベースという。

Mozilla
http://www.mozilla.org/

「Firefox 17ダウンロード」
http://www.mozilla.org/en-US/firefox/new/