デバッグ機能やエディタが強化されたScala開発Eclipseプラグイン「Scala IDE 3.0」リリース
米Typesafeは3月20日、Scala開発向けのEclipseプラグイン「Scala IDE for Eclipse 3.0」を公開した。デバッガ統合、エディタの改善、プラグイン機構の導入など多数の機能が加わっている。
Scala IDE for Eclipseは、EclipseにScala開発用の機能を追加するEclipseプラグイン。ScalaとJavaが混在したプロジェクトをサポートし、各プロジェクトの依存性追跡や両言語間での相互参照が可能という。ライセンスはBSDスタイルのScala License。
Scala IDE for Eclipse 3.0は、2011年12月に公開されたバージョン2.0以来のメジャーリリースとなる。大きな変更点としてはセマンティックハイライトや型表示、ソースジェネレーターなどエディタの強化が挙げられている。シンタックスハイライト、リファクタリングなど既存機能も強化したほか、エディタ全体の性能やレスポンス性も改善したという。
デバッグ機能も改善されており、「Scala Debugger」ではScalaコンパイラが生成したアーティファクトを隠し、Scalaコードで書かれたように型やメソッドを表示、論理構造を示せるという。これにより直感的にScalaコードを扱える。
プラグインシステムも導入された。現時点ではテストフレームワーク「ScalaTest」や「Worksheet」などのプラグインが公開されている。プラグインはアップデートサイトよりインストールできる。
Scala IDE for Eclipse 3.0は、Scala 2.10向けとScala 2.9向けがあり、Eclipseはバージョン3.7(Indigo)または4.2(Juno)に対応する。利用には、Java Development Kit 1.6以上が必要。
Scala IDE for Eclipse
http://scala-ide.org/
米Typesafe
http://typesafe.com/