「Google App Engine 1.7.4」リリース

 米Googleは12月13日、PaaS型のクラウドサービス「Google App Engine 1.7.4」をリリースした。タスクキュー分析など、これまで実験的に提供されていた機能が正式版となっている。

 Google App Engine(GAE)は、Platform as a Service(PaaS)型のクラウドサービス。利用者はGoogleの管理するサーバーやネットワークインフラストラクチャ内で独自のPythonおよびJavaアプリケーションを実行できる。Googleが開発するプログラミング言語「Go」も実験的にサポートしている。

 GAE 1.7.4は10月にリリースされた1.7.3以来のリリースで、実験的に提供されていた機能の一部が正式版となった。たとえば、タスクキューのキュー数や1時間当たりの実行数などのデータを得られる「Task Queue Statistics」、アプリケーションの異なるバージョン間でリクエストを分割できる「Traffic Splitting」、「LogsReader」と「Logs API」などが正式サポートされている。データストアクエリでは、DISTINCT文を実験的にサポートした。

 言語環境の強化も加わった。JavaではMavenプラグインが新しくなり、JSPコンパイルプロセスも強化された。PythonではPython Interpreterがバージョン2.7.3となり、Matplotlib 1.1.1も実験対応した。このほか、多数のバグ修正により安定性を強化した。

 Googleは同時に、欧州データセンターのサポートも発表した。欧州でのアプリケーションホスティングが可能となるが、当面は課金可能なアプリケーションに制限するとしている。

米Google
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