「Go 1」リリース、米GoogleのGo言語がついに安定版に
米Googleは3月28日、同社が開発するプログラミング言語「Go」の安定版となる「Go version 1(Go 1)」を公開した。ライフサイクルを通じて互換性を確保するものとして言語の安定性にフォーカスしたという。Googleは同時に、Goに対応した「Google App Engine SDK」も公開した。
GoはGoogleが2009年に発表したコンパイル型のプログラミング言語。Pythonのような動的言語の開発スピードとCやC++の安全性を組み合わせることを目的とし、高速な実行速度や安全性、シンプルさなどを特徴とする。ライセンスはBSD License。
Go 1では、Mac OS X、Linux、Free BSDに加えてWindowsのバイナリディストリビューションも用意された。また、本バージョンでは言語およびコアライブラリに対する「安定性」も提供するという。これにより、Go 1で作成したプログラムやコンパイルしたコードは、いくつかの例外を除いて今後もその変更なしにコンパイルや実行ができるとしている。Googleは互換性ガイドラインに関する「Go 1互換性ドキュメント」も公開している。
言語そのものでは、Unicode文字とエラー向けにそれぞれ新しい型が加わり、標準のライブラリ、パッケージ階層なども改善されている。ツールキットも新しいGoコマンド向けに再構成した。
Go 1のバイナリディストリビューションはGo言語の公式サイトより入手できる。
米Google
http://www.google.com/
Go Programming Language
http://golang.org/