英Canonical、「Ubuntu」デスクトップ版のダウンロードページにジャンルごとの寄付を求める「貢献画面」を導入

 英Canonicalは10月9日、同社が開発・提供するLinuxディストリビューション「Ubuntu」において、ユーザーに対し寄付を求める「貢献」ページを導入したことを発表した。デスクトップ版をダウンロードする際に表示されるが、寄付したくないユーザーはこの画面をスキップしてダウンロードプロセスを進めることができる。

 貢献ページはデスクトップ版のみとなり、ユーザーは8つの項目から自分が貢献したい項目を選び、金額を指定できる。項目は、「デスクトップをもっと面白いものにする」や「ゲームやアプリケーション向けに性能を最適化」、「ハードウェアサポートの改善」、「スマートフォンとタブレット向けバージョン」、「コミュニティの開発への参加」、「Debianとアップストリームとの協調を強化」、「Kubuntu、Xubuntu、Lubuntuなどのサポート強化」、「Canonicalへのチップ」が並んでおり、デフォルトでは各項目2ドル、合計16ドルとなっている。決済手段は現時点ではPayPalのみだが、他の手段の提供も検討しているようだ。

 この貢献ページは今週から提供を開始した。Canonicalはこれまでも寄付を受け付けていたが、わかりやすく、用途目的を明確にすることで寄付をしやすくするとしている。同時に、Ubuntuは今後も無償であり、この寄付画面をスキップできる点も強調している。

英Canonical
http://www.canonical.com/