Ubuntu 12.10で搭載されるAmazon検索機能に対し、英CanonicalのShuttleworth氏が議論に答える
英Canonicalの創業者であるMark Shuttleworth氏が9月23日、10月18日に公開が予定されている「Ubuntu 12.10」(コードネーム「Quantal Quetzal」)で搭載が予定されている米Amazonとの連携機能についてブログで説明した。アドウェアなどではなく、Amazonに送るクエリ情報に対するプライバシー対策も講じていると主張している。
この問題は、Canonicalが先にリリースしたUbuntu 12.10の最新ベータにおいてデスクトップ環境「Unity」の検索機能「Unity Dash」に組み込まれたユニバーサル検索「Home Lens」に関するもの。同機能ではデスクトップ(ローカル)とオンラインの両方の検索が可能だが、これにAmazon検索が統合されていることがわかり、ユーザーの間で論議を読んでいた。
Shuttleworth氏はHome Lensについて、「『あらゆるもの』をどこからでも検索できる機能を目指しているので、Amazon検索結果の統合は理にかなっている」と説明する。Unity Dashは長期的な開発を計画している機能であり、12.10ではその第一歩としてオンラインとローカルの両方を検索できるようにしたという。同時に、Amazon検索機能は広告やアドウェア、スパイウェアなどではなく、Canonicalが特定の製品やサービスを推奨することはない点も説明している。Amazonを最初に選んだ理由については、Ubuntuユーザーの多くが定期的にAmazonを利用していることなどを挙げている。Amazon検索結果の表示を望まないユーザーに対しては、「Super-A」(Super+「A」)でその設定を行えるとしている。
Amazonに送るクエリ情報については、Canonicalのサーバーを経由して送るため情報は匿名化されるとし、プライバシー保護の姿勢を強調した。Ubuntu 12.10は10月18日に公開が予定されている。
英Canonical
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