英Canonicalが「Ubuntu for Android」を発表、スマートフォンにキーボードとディスプレイを接続するとデスクトップに

 英Canonicalは2月21日(英国時間)、新コンセプト「Ubuntu for Android」を発表した。Androidスマートフォンにキーボードやモニタを接続するとデスクトップ環境を利用できるようになるというもので、今後スマートフォンメーカーらと実現に向けて取り組む。

 Ubuntu for Android搭載スマートフォンは、単体では通常のAndroidスマートフォンとして動作し、端末にキーボードとモニタを接続すると、フルのUbuntuデスクトップ環境が利用できるというもの。AndroidとUbuntuは同時に動作し、アドレス帳、メールやSMSなどのメッセージなど、すべてのデータは共有されるという。Webブラウザ「Chromium」やGoogle Calendar、Google Docs、Thunderbird、VLCなどのアプリケーションをデフォルトで搭載するという。

 ハードウェアの最小要件は、1GHzのデュアルコアCPU、Open GL ES/EGL対応ビデオアクセラレーション、512MBのRAM、ディスクイメージ向けに2GBのストレージ、HDMI出力、USBなどとなっている。

 Canonicalでは高機能化するスマートフォンがPC代わりになるかもしれないと見ており、創業者のMark Shuttleworth氏は「クアッドコアスマートフォンの2012年のキラーアプリはデスクトップになる」と述べている。

 今後、Ubuntu for Androidの端末搭載に向けてスマートフォンメーカーなどハードウェアパートナーと協業を進める。商用デバイスを提供するメーカーや登場時期などについては明かしていない。

英Canonical
http://www.ubuntu.com/