ブラウザベースのコードエディタ「ACE 1.0」がリリース

 9月17日、JavaScriptで実装されWebブラウザ上で動作するコードエディタ「ACE 1.0」がリリースされた。開発のスタートから2年半を経ての正式版リリースとなり、ライセンスもMozillaのトリプルライセンス(MPL/LGPL/GPL)から修正BSDライセンスに変更されている。

 ACEはJavaScriptで実装された、Webブラウザ上で動作するコードエディタ。「Sublime」や「Vim」、「TextMate」といったテキストエディタと同様の機能やパフォーマンスを持つという。単体で利用するだけでなく、ほかのWebページなどに埋め込むことも可能。当初はMozilla Labsで「Skywriter」(旧名称「Bespin」)というプロジェクトとして生まれたが、現在はWebブラウザ上で動作する統合開発環境「Cloud9 IDE」の主要コンポーネントとして、Cloud9 IDEおよびMozillaの開発者が中心に開発・メンテナンスを行っている。

 編集支援機能として、構文の色付けや自動インデント/アウトデント、コードの折りたたみ(フォールディング)、コマンドラインオプション操作、正規表現の検索と置換、20以上のテーマといった特徴を持ち、最大で400万行のコード編集をサポートする。VimやEmacsのキーバインディングも利用でき、TextMateやSublimeからテーマのインポートも可能。

 正式版リリースにあわせ、9月7日にライセンスが修正BSDライセンスに変更された。これにより、プロジェクトへの貢献がより容易になるとしている。Webサイトも一新され、利用ガイド、埋め込みのためのガイド、APIリファレンス、サポートなどのメニューが加わっている。

ACE
http://ace.ajax.org/

ACEのGitリポジトリ
https://github.com/ajaxorg/ace