GNOMEの代替を目指すデスクトップ環境「MATE」、バージョン1.4がリリースされる
7月30日、デスクトップ環境「MATE」の最新版「MATE 1.4」がリリースされた。MATEはLinux Mintなどで採用されているデスクトップ環境で、安定性の高さやシンプルなデザインが特徴。
Linuxで広く採用されているデスクトップ環境としてはGNOMEがあるが、GNOMEはバージョン3で大幅にユーザーインターフェイスが変更されており、それに対して否定的な意見も多い。MATEは刷新されたGNOME 3を望まず、既存の環境を使いたい開発者らが集まってGNOME 2からフォークしたプロジェクトとなる。すでに複数のGNOMEアプリケーションがMATE向けにフォーク・改名されて公開されているといい、Linux MintのほかArch LinuxやDebian GNU/Linux、Ubuntu向けのパッケージも用意されている。
MATE 1.4では、GNOMEのファイルマネージャ「Nautilus」からフォークされたファイルマネージャ「Caja」が改善され、サイドペインからお気に入りを開くことができるようになった。ロケーションバー用のトグルボタンの復元、ファイルコンフリクト(競合)ダイアログでファイル間の差異を表示するボタンも用意した。Dropboxサポートを提供する「caja-dropbox」パッケージも提供される。
このほか、Bluetooth経由でのファイル共有をサポートし、「mate-notification-daemon」向けの新テーマやUnicodeキャラクタマップ「mate-character-map」も加わっている。バグも多数修正されている。