Adobe、ソースコード表示向けにデザインされたフォント「Source Code Pro」をオープンソースで公開
米Adobe Systemsは9月24日、オープンソースのOpenType/TrueTypeフォント「Source Code Pro」をSourceForgeで公開した。ソースコードなどの表示に最適化されたデザインのフォントで、8月にリリースされたオープンソースフォントSource Sans Proをフォローするものとなる。
Adobeは2012年8月2日、同社としては初というオープンソースのフォント「Source Sans Pro」をリリースしており、Source Sans Proは現在までに68,000を超えるダウンロードが行われているという。Source Code Proはこれに続くオープンソースフォントで、Source Sans Proをベースとした等幅(monospace)フォントとなる。
Adobeの担当者によると、Source Sans Proのリリース後、それを改変して等幅フォントにしたものが多く作られていたという。一般的に等幅フォントが使われることが多いテキストエディタでのコーディングやターミナルの出力で利用するためと思われるが、このような等幅バージョンが注目されていたことから、Adobe自らが等幅バージョンを作成してリリースすることになったようだ。
Source Code ProはただSource Sans Proを等幅化しただけではなく、見栄えを向上させるために一部の文字の太さやデザインを修正しているとのこと。たとえば大文字のOと小文字のo、数字の0といった形状が似ている文字は、より区別しやすいように修正されている。さらにコンピュータ言語で特別な意味を持つ、括弧や各種記号といった文字のデザインも見直しているとのこと。なお、フォントに含まれるのはいわゆる「ラテン文字」として分類される文字(ベトナム語や中国語のピンイン表記、ナバホ語を含む)とのこと。
Source Code Proには「Regular」や「Bold」、「Black」など太さが異なる6種類のフォントが用意されており、Windows 2000以上およびMac OS Xなどで利用可能。OpenType(OTF)形式のほか、TrueType(TTF)形式のフォントも用意されている。また、ソースコードも提供されている。これらはSourceForgeなどで配布されており、ライセンスはOpen Font License 1.1。また、Google Web Fontsなどでも利用できる。
Adobe Systems
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