FLV形式のサポートが強化されたMKVファイル用ツール集「MKVToolNix 6.0.0」リリース

 1月20日、動画ファイル形式「Matroska(MKV)」用のツール集「MKVToolNix 6.0.0」がリリースされた。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 MKVToolNixはMatroska形式ファイルの作成やフォーマット変換、分析などの操作を行うためのツール集。LinuxやMac OS Xを含む各種UNIX、Windowsで利用できる。動画、音声などのメディアファイルからMKV/MKAファイルを作成する「mkvmerge」やファイルの情報を取得する「mkvinfo」、MKV/MKAファイルから動画、音声、字幕などを抽出・出力する「mkvextract」といったツールが含まれている。ライセンスはGPLv2。

 MKVToolNix 6.0.0では、mkvmergeにFlashで利用される動画フォーマットであるFLVファイルの読み込みサポートが加わった。また、フレーム/フィールド番号やチャプター番号による分割機能が追加されたほか、MP4ファイルからVobSub用字幕を読み込めるようになった。オーディオコーデックOpusの実験的サポートも加わっている。

 操作性も改善し、mkvmergeのGUIであるmmgで指定したコマンドラインオプションをデフォルトとして保存できる選択肢が加わった。また、圧縮のためのHeader Removal Compressionは、mkvmergeとmmgで共にデフォルトでオフになっている。これによりAC3やH.264、Dirac、DTS、MP3などが影響を受けるという。

MKVToolNix
http://www.bunkus.org/videotools/mkvtoolnix/