Javaミドルウェア統合テストツール「Arquillian 1.0」リリース

 米Red Hatが支援するJBossコミュニティは4月10日、Javaミドルウェア統合テストツール「Arquillian 1.0」をリリースした。2009年の開発開始から2年以上を経ての正式版リリースとなり、Java開発者に成熟した統合テストプラットフォームを提供するという。

 Arquillianは、Javaミドルウェア統合テストを簡素化することを目的に開発されているオープンソースプロジェクト。Java開発者はこれを利用して、J2EEアプリケーションサーバーのランタイムで動くテストを作成できる。コンテナライフサイクル管理、依存性クラスバンドルなどの機能により、テスト関連作業に手間取る時間を減らし、テスト作成そのものにフォーカスできるという。

 JBoss Application Server、GlassFishなどのアプリケーションサーバー、Tomcatなどのコンテナ、それにクラウドサービスでのテストに対応した。開発者はJava EE 5/6、Servlet環境、OSGi、スダンダロンCDIなどの技術プラットフォームをターゲットにできる。

 JUnit、TestNGなどのテストフレームワークとシームレスな統合が可能で、ビルドツールに依存せず、既存のIDE、Ant、Mavenテストプラグインを使ってテストをローンチできる。複数のコンテナでの複数の実装をオーケストレーションする機能、コンテナ単位で複数の設定に対応する新しい設定スキーマなどもある。

 ArquillianはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。利用にはJava 1.5以上が必要。ライセンスはApahe License 2。

JBossコミュニティ
http://www.jboss.org/

Arquillian
http://arquillian.org/