Webテストフレームワーク「Selenium 2.9」登場、Android 4.0をサポート
Webアプリケーションテストフレームワーク「Selenium」開発チームは10月20日、最新版「Selenium 2.9.0」を公開した。Firefox用の新ドライバやAndroid 4.0端末でのテスト対応などが特徴となる。
SeleniumはWebサイトやWebアプリケーション用の自動テストツール。Firefoxアドオンのテスト用統合開発環境「Selenium IDE」、WebDriver APIを利用した言語特有のバインディングコレクション「Selenium WebDriver」、グリッド機能を組み込んだ「Selenium Server」(旧名称「Selenium RC Server」)などで構成され、Webページやアプリケーションを自動操作したり、その反応を記録することができる。Firefox、Internet Explorer、Safari、Operaといった主要Webブラウザでのテストが可能で、WindowsやMac OS X、Linux、Solarisなど複数OSに対応する。さらに「Remote Control」ドライバ経由でJavaやPerl、PHP、Python、Ruby、C#などの言語にも対応する。ライセンスはApache License 2。
Selenium 2.9.0では、ページの読み込み検出にあたって新しいメカニズムを用いるFirefoxドライバが実験的に加わった。ドライバーのハングへの対応が目的で、一時的な機能と説明している。利用には、FirefoxProfileからwebdriver.load.strategyをfastに設定する必要がある。また、Android向けの自動化ツール「AndroidDriver」では先に米Googleが発表した「Ice Cream Sandwich」こと「Android 4.0」のサポートが加わった。これにより、Android 4.0搭載端末でテストを行える。このほか、Selenim Gridの安定性も強化した。
Selenium 2.9.0はSeleniumのWebサイトより入手できる。
Selenium HQ
http://seleniumhq.org/