家電製品などを統合制御するためのハブを目指すホームオートメーションプラットフォーム「openHAB 1.0」

 8月20日、オープンソースのホームオートメーション統合プラットフォーム「openHAB(Home Automation Bus) 1.0」がリリースされた。ベンダー中立で、さまざまな家電製品をコントロールできるプラットフォームを目指す。

 openHABは「ギーク向けホームオートメーション」を標榜し、家電製品を制御するための統合プラットフォームを開発するプロジェクト。ライセンスはGPLv3。特定のハードウェアやプロトコルに依存せず、抽出レイヤを介してさまざまなバスシステム、ハードウェア、インターフェイスプロトコルが利用できる。インテリジェントビル向けの標準制御プロトコルである「KNX」もサポートする。

 Javaで実装されており、OSGiベースのモジュラー構成を特徴とする。中核のランタイムはEquinox OSGiランタイムとJettyベースのWebサーバーで構成され、Webインターフェイスに加えネイティブのAndroidおよびiOSクライアントを提供する。iOSではプッシュ通知も可能という。

 openHABではオープンソースのメッセンジャープロトコル「XMPP」を利用した通知システムを使用してユーザーにメッセージを送信したり、Google Calendarを利用して空調などのタスクを自動化するなど、外部サービスとの連携機能も備えられている。そのほかドメイン固有言語開発フレームワーク「Xtext」ベースで開発された独自言語も用意され、複雑なロジックも定義できる。Dropboxを利用した設定管理やログファイル同期も可能という。

The open Home Automation Bus(openHAB)Project
http://code.google.com/p/openhab/