米Red Hat、Glusterを統合した「Red Hat Storage 2.0」ベータを発表

 米Red Hatは4月9日、ソフトウェアベースのNASアプライアンス「Red Hat Storage 2.0」(ベータ版)を発表した。先に買収した米Glusterのストレージプラットフォーム統合などが特徴となる。

 Red Hat Storageはスケーラビリティを備えるエンタープライズ向けNASアプライアンス。2011年12月に発表した統合ストレージ製品「Storage Software Appliance」と、Amazonのクラウド環境「Amazon Web Services(AWS)」上で利用できる仮想アプライアンス「Virtual Storage Appliance」で構成される。

 Red Hat Storage 2.0では、2011年10月に買収したGluster技術の統合が特徴となる。CIFS(Common Internet File System)、NFS(Network File System)などに加えて、Glusterのオープンソースの分散ストレージGlusterFSに対応し、非構造化データの管理に対応する。

 オブジェクトストレージとのシームレスな統合も可能となり、単一のストレージプールからファイルとオブジェクトにアクセスできる。ビックデータでは「Apache Hadoop」をサポート、Hadoop実装に利用できる。

 Red Hat Storage 2.0ではRed Hat Enterprise Linux(RHEL) 6をベースに、RHELの「Scalable File System」アドオンが利用するXFSを利用して信頼性、拡張性のあるプラットフォームを提供できるという。「Red Hat Enterprise Virtualization」サポートも進め、Enterprise Virtualizationのストレージレイヤとしても利用できる。

 性能、信頼性、管理も強化された。たとえば性能面では、NFS v3性能最適化、リバランス高速化、性能調整機能などが強化されたという。Network Lock Manager(NLM)を利用してのデータ管理が可能となるなど、管理面も強化されている。

米Red Hat
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