Wayland対応を強化した「GTK+ 3.4.0」が登場

 GTK+開発チームは3月26日、GUIツールキットの最新版「GTK+ 3.4.0」をリリースした。プロジェクトのWebサイトより入手できる。タッチ対応、Waylandサポートの強化などが特徴となる。

 GTK+はThe GNU Projectの一部として開発されているマルチプラットフォーム対応のGUIツールキット。UI開発に必要な包括的なウィジェットとインターフェイスを備える。Linux、Mac OS X、Windows(32ビット、64ビット)に対応、C/C++をはじめ、Python、JavaScript、Perlなど多数の言語をサポートする。

 GTK+ 3.4.0では、GtkApplicationでのメニュー対応、カラーピッカーのアップデートなどが加わった。タッチ対応端末をサポートするため、GDK_SOURCE_TOUCHSCREENとGDK_SOURCE_TOUCHPADのデバイスタイプ、GdkEventTouch、GDK_TOUCH_MASKなどのイベントも追加されている。スムーズスクロール、GtkScrolledWindowでのキネティックスクロールサポートといった機能も提供されている。

 Mac OS Xのサポートも改善されたほか、Windowsについては「Windows上できちんと動作するバージョン3系初のリリース」としている。3.2で実験的に対応したディスプレイサーバーWayland対応も強化され、グリップリサイズ対応やバックエンド強化などが行われている。HTML5バックエンドBroadwayでも、WebSocket対応が更新されている。

The GTK+ Project
http://www.gtk.org/