モバイル向けHTML5フレームワーク「Sencha Touch 2.0」登場

 米Senchaは3月6日、HTML5ベースのスマートフォン向けアプリケーションフレームワーク「Sencha 2.0」を発表した。アプリケーションの高速化に注力されており、起動時間の短縮やレンダリングの高速化、レスポンスの改善などが行われているという。

 Sencha TouchはAndroid/iOSデバイス/BlackBerry向けのアプリケーション開発フレームワーク。HTML5をベースとし、MVCベースのアプリケーション開発をサポートする。ネイティブアプリケーションに近い操作感を持つWebアプリケーションを開発できるのが特徴という。

 Sencha Touch 2.0では多くの改良が加えられており、特にパフォーマンスの向上が特長。アプリケーションの起動やレンダリングおよびレイアウト、操作に対するレスポンスなどが高速化されているという。「Sencha SDK Tools」を使ったネイティブアプリケーション形式へのパッケージ機能もあり、Android MarketやApp Storeで作成したアプリケーションを提供することが可能。

 Sencha Touchで利用されているJavaScriptフレームワークExt JSについてもExt JS 4にアップデートされ、より強力なクラスシステムや再設定可能なコンポーネントが導入された。コンポーネント設定の簡素化や、ModelとStoreをベースとしたインターフェイスを構築できるComponent DataView、Navigation Viewなどのコンポーネントの追加なども行われている。

 Sencha Touch 2.0は無料の商用版とGPL 3ライセンスのオープンソース版があり、ともに同社のWebサイトよりダウンロードできる。

米Sencha
http://www.sencha.com/

ダウンロード
http://www.sencha.com/products/touch/download/