HTML5モバイルアプリフレームワークの「Sencha Touch 2.1」リリース
米Senchaは11月6日、モバイル向けWebサイト開発フレームワーク「Sencha Touch 2.1」を公開した。性能の強化、チャートの改善が大きな特徴となる。
Sencha TouchはHTML5ベースのモバイル向けWebサイト/Webアプリケーション作成向けフレームワーク。UIコンポーネントやその動作を記述したJavaScriptやCSSなどから構成されており、タッチ端末に適したユーザーインターフェイスを構築できる。SenchaはJavaScriptライブラリ「Ext JS」の開発も手がけており、Sencha TouchはExt JSをモバイル向けに強化したものとなる。iOS、Android、BlackBerryなどに対応、Windows Phone 8の対応も実現している。GPLv3を含む複数のライセンスで提供されており、制限付きで無償で利用できる商用ライセンスや有償ライセンスも用意されている。
Sencha Touch 2.1は、3月に公開したバージョン2.0に続くリリースとなる。高速なレイアウト、TaskQueueメカニズムの追加などの性能強化のほか、グラフ描画機能での多数の機能強化などが特徴。Chartパッケージではローソク足チャートが加わり、既存の棒グラフ、パイチャートも強化した。Drawでは、スプライトが独自のクラスを持つよう変更され、Drawの命令を定義できる。サブクラス化により性能や柔軟性を改善し、共通機能の共有が可能になるという。このほか、Retinaディスプレイへの対応、修飾子と属性の定義、視覚要素を集めたフライウェイト・スプライト「Markers」なども特徴となる。Sencha Touch ChartsはSencha Touch GPLフレームワーク、または有償の「Sencha Complete」「Sencha Complete: Team」の一部として利用できる。
Sencha Touch 2.1は、SenchaのWebサイトよりダウンロードできる。なお、Senchaは2.1リリースにあわせて、ビルドツールの「Sencha cmd」、それにデスクトップとモバイル向けの「Sencha Architect」もアップデートしている。
米Sencha
http://www.sencha.com/