FacebookゲームのWooga、HTML5ゲーム「Pocket Island」をオープンソースで公開
Facebook向けのゲーム開発を行う独Woogaは6月21日、モバイル向けHTML5ゲーム「Pocket Island」をオープンソースとして公開した。「HTML5開発は難しい作業」としながらも、自社が学んだことを共有したいと述べている。
Woogaは「Diamond Dash」などのFacebookプラットフォーム上で動くソーシャルゲームを開発するベンチャー企業。今回公開したPocket Islandは、Facebookゲーム「Magic Land」のHTML5版として1年前に開発を開始したプロジェクトで、HTML5の可能性を試す実験的なものとしてスタートしたと経緯を説明している。同年秋に「Magic Land Island」としてローンチしたが、その後Pocket Islandに名称を変更している。
HTML5を使っての開発について、「HTML5でコードを書くことは難しい作業だった」と開発チームは記している。ネイティブアプリでは単純なタスクがHTML5では複雑で時間がかかるとし、そのような作業の例としてオンライン/オフライン、アニメーション、音声などを挙げている。それでも、「モバイルアプリ市場は2桁億ドルの市場であり、HTML5はこの市場を崩壊する可能性がある」とHTML5で開発した理由を記している。2012年にHTML5がメインストリームになることはないかもしれないが、必ずメインになる日がくると確信しているという。
今回、HTML5版をオープンソースとすることで、開発者が自社の作業から学ぶことができる、と述べている。コードはGitHubより入手できる。ライセンスはMIT License。
同社はFacebookネイティブアプリであるMagic Landの提供も継続する。
独Wooga
http://www.wooga.com/
GitHubのプロジェクトページ
https://github.com/wooga/Pocket-Island