オープンソースの設定管理ツール「Chef 11」リリース、Erlangベースの「Erchef」など新機能を追加
米Opscodeは2月4日、オープンソースの設定管理自動化ツール「Chef」の最新版となる「Chef 11」を公開した。Erlangベースの「Erchef」の導入などが特徴となる。
Chefはサーバーのプロビジョニングやデプロイ、アプリケーションやサービスの自動インストール/設定などの機能を持つ自動化ツール。設定管理やクラウド管理などの用途に利用できる。クライアント/サーバーモデルを持ち、設定ファイル(レシピ)はRubyベースのDSL(domain specific language、ドメイン固有言語)で記述されているのが特徴。拡張性に優れ、大規模なデータセンターでの設定管理などに利用できるという。ライセンスはApache License 2。Opscodeは有料の商用版も提供している。
Chef 11最新版では、Chef ServerのコアAPIをErlangで書き直した「Erchef」を導入した。Opscodeが最大のChef Server実装であるホスティング版Chef(Hosted Chef)の運用から学んだことを反映させたもので、これまでのRuby版とAPI互換を維持しつつ速度と拡張性を大きく改善したという。
WebUIも変更し、フレームワークがMerbからRuby on Rails 3にマイグレーションされている。このほか、インタラクティブなシェル「Shef」は「chef-shell」に名称変更され、レシピをJSON/run_list/configファイルなしに動かすコマンド「chef-apply RECIPE」も加わっている。
Chef
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米Opscode
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