ASF、OSGiベースのデプロイ管理システム「Apache ACE」をトップレベルプロジェクトに
Apache Software Foundation(ASF)は2月27日(米国時間)、インキュベータプロジェクトとして進めてきた「Apache ACE」について、インキュベーション段階を終了しトップレベルプロジェクトに昇格する決定を発表した。Apache ACEは、ソフトウェアコンポーネントや設定データ、その他中間データや構成要素などを集中管理・配信できるもので、2009年にASFのインキュベーションプロジェクトとなっていた。
Apache ACEはJavaで実装されたソフトウェア配信フレームワーク。OSGiベースで作成されているが、OSGiベースのシステムだけでなくさまざまな構成で利用できる。依存性管理およびデプロイ管理、フィードバック管理といった機能を備えており、複雑な環境におけるコンポーネント管理を容易にするという。
さまざまなコンポーネントを用いてソフトウェア開発を行う場合、それらコンポーネントのデプロイや管理方法などが問題になりやすい。特に複数の異なる環境にデプロイを行う場合、環境ごとに異なる設定が必要な場合もある。Apache ACEはこのような状況において威力を発揮するとのこと。具体的には、Apache ACEではコンポーネントをグループ化し、それぞれのターゲットに個別にグループを割り当てることで対処を行えるという。
Apache ACEはプロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。
Apache Software Foundation
http://www.apache.org/
Apache ACE
http://ace.apache.org/