Apache、Hadoop用データトランスファー「Sqoop」およびソーシャルエンジン「Rave」をトップレベルプロジェクトに

 Apache Software Foundation(ASF)は4月2日、「Apache Sqoop」および「Apache Rave」がトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格することを発表した。Apache SqoopはApache Hadoopとデータストアとの間のデータ転送を効率的に行うツールで、またApache Raveはソーシャルガジェットやサービスを提供・集積するためのエンジンを提供するもの。

 Apache SqoopはHadoopとリレーショナルデータベースなどの構造化データストア間で大量の生データを効率的にやりとりするためのツール。Sqoopを利用して、外部のデータストアやデータウェアハウスからHadoopや「Apache Hive」、「Apahce HBase」といったインフラにデータをインポートできる。Sqoopは2011年6月にASFのインキュベータープロジェクトとなり、SQLデータベースとHadoop間のデータ転送ソリューションとして支持を集めていた。今回のTLP昇格はASFのプロセスや原則に基づいてコミュニティ活動や開発が進められていることが評価されたという。最新版は2月にリリースしたバージョン1.4.1となる。

 また、ASFはオープンソースのマッシュアップ・ソーシャルエンジン「Apache Rave」についても、TLPに格上げしたことを3月末に発表している。Raveは軽量、拡張性を特徴とするJavaプラットフォームで、OpenSocial、Activity Streams、W3C Widgetsなどの標準技術を使って開発できる。2011年3月にインキュベータープロジェクトとなっており、最新版はバージョン0.9。

Apache Software Foundation(ASF)
http://www.apache.org/

Apache Sqoop
http://incubator.apache.org/projects/sqoop.html

Apache Rave
http://rave.apache.org/