米IBM、「Lotus Symphony 3.0.1」最終版をリリース。今後はIBM版の「Apache OpenOffice」としてリリース
米IBMが無償のオフィススイート最新版「IBM Lotus Symphony 3.0.1」を公開した。IBMは先にApache OpenOfficeへのコミットを表明しており、IBMによるOpenOfficeフォークとしては本バージョンが最後になるという。
Lotus SymphonyはOpenDocument Format(ODF)をサポートする無償のオフィススイート。OpenOffice.orgを土台とし、ワープロ「Lotus Symphony Documents」、表計算「Lotus Symphony Spreadsheets」、プレゼンテーション「Lotus Symphony Presentation」で構成される。Linux、Mac OS X、Windowsに対応する。
バージョン3.0.1は、2010年10月に公開されたバージョン3.0系の最新版となる。表計算での100万行サポート、バブルチャート対応、パスワードで保護された「Microsoft Office 2007」の文書の表示といった新機能が加わった。ホーム画面も一新されている。
IBMは3.0.1の公開にあわせて今後の方針も明らかにした。それによると、3.0.1リリース後、開発者はApache OpenOfficeプロジェクトに注力し、「IBM版Apache OpenOffice」を提供する計画という。米Oracleが非営利のオープンソース財団Apache Software Foundation(ASF)にOpenOffice.orgを寄贈した後となる2011年7月、IBMはスタンダロン版のLotus Symphonyのコードを同プロジェクトに寄贈することを発表していた。
なお、IBMらはODFドキュメント操作のためのJavaライブラリ「ODF Toolkit」もASFに寄贈しており、ASFは1月16日、「Apache ODF Toolkit」プロジェクトとして初のバージョン0.5を公開している。
Lotus Symphony 3.0.1はIBMのWebサイトよりダウンロードできる。次期メンテナンスリリースの「Notes 8.5.4」にも含まれる予定。
米IBM
http://www.ibm.com/
ダウンロード
http://www14.software.ibm.com/webapp/download/search.jsp?rs=swg-normandy