オブジェクト指向のBASIC開発環境「Gambas」、バージョン3がリリース
Linux向けのBASIC開発環境「Gambas」開発チームは12月31日、最新版「Gambas 3」を公開した。「Gambas BASIC」というBASICベースのプログラミング言語を利用するソフトウェア開発環境で、コンパイラおよびインタプリタ、開発環境などから構成される。
Gambas BASICはBASICをベースにオブジェクト指向を取り入れたプログラミング言語で、オブジェクトやクラスといった概念を利用できるのが特徴。インタプリタだけでなくコンパイラや引数として指定されたGambasファイルを実行する「スクリプタ」も提供され、スクリプト言語のようにも利用できる。「コンポーネント」と呼ばれる単位での機能拡張が可能で、Qt4やGTK+を用いたGUI作成やMySQL、PostgreSQL、SQLite、ODBCといったデータベースの利用、HTTPやFTP、SMTP、DNSを利用したネットワークプログラミング、SDLやOpenGLといったライブラリの利用などもサポートされている。
GambasのIDE(統合開発環境)ではシンタックスハイライトや自動補完機能を備えたソースコードエディタやGUIフォームエディタ、統合デバッガ、アイコンエディタ、翻訳支援ツールといった機能が提供されているとのこと。IDE自体もGambasで作成されているという。
Gambas 3ではglibcで提供されているいくつかの数学関数を正しく自動検出して利用できるようになったほか、浮動小数点数の表示も改善された。IDEではSQL文のハイライト表示やデータベースプロパティ編集、外観などが強化されている。2件のセキュリティ問題も修正し、バグも多数修正されている。
Gambas
http://gambas.sourceforge.net/en/main.html
Gambasのダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_gambas/