Mozilla、安全性にフォーカスしたコンパイル型言語「Rust 0.1」をリリース

 MozillaおよびRustコミュニティは1月20日、新しいプログラミング言語「Rust 0.1」を公開した。Rustはメモリへの安全なアクセスや並列性にフォーカスしたという言語で、C/C++のように静的な型機構を持つコンパイラ型言語となる。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応する。

 RustはGraydon Hoarce氏が2006年に開始し、Mozillaのメンバーも開発に関わっている。静的型付けのオブジェクト指向言語で、C/C++のようなコンパイラ型の言語となる。競合や共有といったことが発生しない独自のポインタ機構を持ち、バッファオーバーフローや初期化忘れ、NULL参照などが発生せず解放も不要というメモリ管理機構を備えている。ガベージコレクション機能もオプションで利用できる。文法に付いてはC/C++に近い点もあるが、PerlやPython、Rubyといった動的言語の影響も受けているようだ。

 Rust開発チームではこれまでの言語の問題点として、安全性へのフォーカスが少ない、並列処理対応が乏しい、などをあげている。MozillaはRustに対し現在研究レベルで関わっており、Rustを実験的なWebブラウザアーキテクチャのプロトタイプで利用するとしている。現時点では、Rustベースの技術をFirefoxに取り込む計画はないという。

 今回公開したバージョン0.1はアルファ段階であり、アーリーアダプタやプログラミング言語愛好者向けとしている。ほとんどの特徴は実装されているが、ドキュメントは完成されておらず、ライブラリAPIも変更する可能性があるという。

 Rust 0.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT Licenseを利用する。

Rust
http://www.rust-lang.org/